SSHとvSphere CLIでESXi 6のホスト&ゲストをファイルサーバーにバックアップする方法


サーバーを構築したら、どうしても気になるのが何かあった際のバックアップ
ESXi構成(ホスト)のバックアップと構築した仮想サーバー(ゲスト)のバックアップ方法を紹介します。
後々cronなどで定期実行できるよう、今回はVMware vSphere Clientを使わず、SSHvSphere CLIを利用したバックアップを行います。

準備するもの

Tera Term
「Tera Term」定番のターミナルエミュレーター – 窓の杜ライブラリ
ホストにSSH接続して、ゲストをコマンドバックアップします。
※VMware vSphere Clientでも代用可能。
VMware vSphere CLI
ダウンロード VMware vSphere CLI
ホストの構成をバックアップする時のvicfg-cfgbackupコマンドを使うのに必要です。

ゲストをバックアップする方法

1. 仮想マシンIDの取得とシャットダウン

まずはTera TermでホストにSSH接続して、以下のコマンドを実行。

vim-cmd vmsvc/getallvms

バックアップを行う仮想マシンID(vmid)を覚えておき、次のコマンド仮想マシンをシャットダウンします。

vim-cmd vmsvc/power.shutdown [仮想マシンID(vmid)]

2. フォルダの移動と対象ファイルの確認

データストアフォルダ内のバックアップ対象フォルダへ移動し、lsコマンドでファイルを確認します。

cd /vmfs/volumes/datastore1/[仮想マシン名(vmid)]/

datastore1は構築時の設定によって異なる場合があります
以下の拡張子のファイルをバックアップ対象とします。

  • ~.vmsd
  • ~.vmxf
  • ~.vmx

3. NASにバックアップ

scpコマンドを使って対象ファイルをNASへコピーします。
私の場合、ゲストOSにマウントしているHDDにバックアップしたかったので、以下のようなコマンドになりました。

scp server.vmx root@192.168.XXX.XXX:/mnt/nas/backup/

説明

scp [バックアップ対象ファイル名] [ファイルサーバーのユーザー名]@[ファイルサーバーのIPアドレス]:[保存先パス]

SSH経由でコピーするので、ファイルサーバーのパスワードを聴かれたら入力してください。
また、rootアクセス禁止している場合は別のユーザーを使いましょう。

ホストの構成をバックアップする方法

ホストはvSphere CLIを使用してバックアップします。
ちなみに、インストールして操作するOSはWindowsです。
vSphere CLIを起動してvicfg-cfgbackupコマンドでホストの構成をバックアップします。
この時もファイルサーバに保存します。

vicfg-cfgbackup.pl --server=192.168.XXX.XXX --username=root --password=secret -s root@192.168.XXX.XXX:/mnt/nas/backup/esxi.tgz

説明

vicfg-cfgbackup.pl --server=[ホストのIPアドレス] --username=[ホストのユーザー名] --password=[ホストのパスワード] -s [ファイルサーバーのユーザー名]@[ファイルサーバーのIPアドレス]:[保存先パス][バックアップファイル名]

詳細やリストアする方法は、以下の参考サイトまたはネットにたくさん情報がありますので、そちらをどうぞ。

参考サイト

無償版ESXiでの仮想マシンバックアップ(備忘録的メモ) – Qiita
ESXi ホストの構成のバックアップ方法 (2092886) | VMware KB

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